いつまで続くの?巨人打線“音無しの構え”

[ 2009年4月30日 06:00 ]

<広・巨>広島に3試合連続の零敗を喫し、肩を落とす原辰徳監督と巨人ナイン

 【巨人0―2広島】】1960年(昭35)8月。当時のチームが大洋(現横浜)を相手に味わった屈辱を「昭和の日」に広島で味わった。49年ぶりとなる球団ワーストタイの3試合連続零敗。原監督は「見ての通り」と唇をかみ締めた。

 序盤は好機もあった。2回は1死二塁としたが後続が凡退。3回も2死から安打と2四球で満塁となったが、アルフォンゾが中飛に倒れた。5回からはすべて3者凡退。31イニング連続で適時打がなく、9試合連続安打中だった坂本も無安打に終わり、先発・東野を見殺しにした。
 悪い流れを象徴するように、試合前から舞台裏ではドタバタしていた。相手先発を左腕の斉藤と予想し、主力打者は左腕の打撃投手を打ち込んでいた。しかし、昨季3敗を喫した天敵・ルイスが出場選手登録された情報が伝わると、スコアラー、コーチ陣は慌てた。
 1、2番を両打ちの鈴木と木村拓で組み、6番には今季初めて偵察要員を入れた。結局、先発は斉藤だったが、決して万全の準備で試合に臨めたわけではなかった。篠塚打撃コーチも「ルイスが登録されたので、ああいう形になった。(先発を)読み切れなかった」と試合前からリズムを狂わされたことを認めた。
 亀井が左ひざ痛で欠場し、阿部も右肩違和感で4試合連続で欠場と主力を欠いた。だが、打線全体でそれをカバーする攻撃も見られない。この3試合、27イニングで先頭打者が出塁したのは4度しかなく、四球の数も、1試合平均2・3個(3連敗以前は3・2個)と減っている。広島に開幕から4連敗(1分け挟む)を喫した原監督は「(打線の)バリエーションはある。考える必要があるかも」と打線の組み替えも示唆した。

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2009年4月30日のニュース