福留 最多5打点!32歳バースデー弾

[ 2009年4月28日 06:00 ]

カージナルス戦の8回、右越えに3点本塁打を放ち塁間を回る福留孝介

 【カブス10―3カージナルス】カブスの福留孝介外野手(32)がカージナルス戦で3安打、メジャー自己最多の5打点をマーク。32歳の誕生日にバースデー弾も放ち「打てるんだったら毎日誕生日でもいいけどね」と笑った。

 初回無死一、二塁では「一、二塁間にゴロを打てば併殺はないし、ランナーが進むから、それはそれでいい」と狙い通りの先制右前適時打。4回にも1死二塁から中前打で打点を挙げ、8回2死一、三塁では、左腕ミラーのカーブを右翼席へ4号3ランだ。「対左投手というところで1本打っていれば、これからの印象も違う」。メジャー通算14本目で初めて左腕から打った一発。昨季は左腕の時に欠場もあったが、ピネラ監督も「素晴らしい一打」と称えた。
 ナ・リーグ4位に浮上した打率・371もさることながら、得点圏も13打数7安打、打率・538とリーグトップの勝負強さが光る。さらに強打者の証明とされるOPS(出塁率+長打力)でも、リーグ屈指の強打者プホルス(カージナルス)に次ぐ2位。リー、ラミレス、ブラッドリーの主軸3人がともに故障を抱え万全ではない中、今季4度目の3番で結果を出した。「打順は気にしていない」と言うが、苦しいチームを救って、チームの連敗を4で止めた。
 メジャー1年目の昨季も4月は打率・327としながら、夏場以降失速し、後半はベンチを温める機会が多かった。悔しさを胸にオフは黙々とバットを降り続けてきた福留。今季はカブスで最も危険な男になっている。

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2009年4月28日のニュース