サイコーデス!ローズ記録ずくめの3発

[ 2009年4月27日 06:00 ]

<オ・日>8回2死一塁、ローズが中越えに第10号2ランを放つ

 【オリックス11―3日本ハム】「サイコーデス!」。今季初のお立ち台。オリックス・ローズは同じフレーズを4度も繰り返し、喜びを爆発させた。

 「(450本塁打を)もちろん“達成した”という気持ちはあるが、それよりもチームが勝ったことの方がうれしいよ」。4回1死無走者。榊原の投じた147キロの直球を右中間席に運んだ。“世界の王”に次ぐ史上2位のペースで通算450号を記録。しかし、この記念すべき一発もほんの序章にすぎなかった。5回には須永から3ラン、8回にも谷元から2ランと自身7年ぶりの1試合3発。3投手を見事に攻略し、これで奪本塁打投手は225人に伸ばして日本記録を更新。同時に今季両リーグ最速で10号に到達した。
 昨年限りで引退した清原和博氏とは、今も近況を報告し合う仲だ。11日に長嶋茂雄氏を抜く通算445本塁打を記録した際には清原氏から「445本塁打おめでとう」というメールが届き、「きょうもメールを送ってくれると思う」と笑った。
 1996年に近鉄入りした時は27歳。「450号とか何千安打という記録どころか、まさか13年も日本でやるなんて考えたこともなかった」。それが今では安打、本塁打、打点などの最多記録を更新し続ける“最強の外国人打者”となった。その背景にあるのは地道な努力。来日以来、初対戦した投手の特徴は、その日のうちにメモに残している。その姿に、球団スコアラーも「チーム一の分析力」と評する。
 打率・441もリーグトップに並んだ。絶好調の秘けつは「自分を40歳だと思わないこと」。若々しい気持ちでチームを引っ張る主砲を、大石監督は「50発いっちゃうんじゃない」と頼もしそうに見つめた。

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2009年4月27日のニュース