憲伸 ブレーブスと3年21・6億円で合意間近

[ 2009年1月11日 06:00 ]

ブレーブス入団が間近となった川上憲伸投手

 中日からFA宣言し、複数のメジャー球団が獲得に動いていた川上憲伸投手(33)が10日、ブレーブスと合意間近となった。大リーグ公式サイトが伝えたもので、契約内容は3年2400万ドル(約21億6000万円)とみられている。FA移籍では日本人史上3位となる大型契約の交渉が順調に進めば、12日にアトランタ入りして、身体検査を行う見込みだ。

 いよいよ「大リーガー・川上」が誕生する。行き先は名門ブレーブスだ。大リーグ公式サイトは「9日の夜、複数の関係者が川上とブレーブスが合意間近であることを認めた」と伝えた。
 これまで川上にはオリオールズ、カージナルスなど複数球団が獲得に名乗りを上げていたが、同サイトでは「川上サイドはブ軍の好条件に引かれているようだ」と説明。一両日中にも正式発表される見込みだという。3年2400万ドルとみられる契約は昨オフ海を渡った福留(カブス)、黒田(ドジャース)は下回るが、FA移籍では初の和製大砲として全米でも大注目となった松井秀(ヤンキース)を上回る破格の条件。金融危機の影響から各球団が資金を出し渋る中でのこの内容は、川上への期待の表れでもある。
 スモルツ、マダックス、グラビンの3本柱を擁し、かつて90年代には「投手王国」として知られたブ軍も近年は衰退。3季連続でポストシーズン出場を逃している。現時点で先発ローテーションに昨季2ケタ投手が2人いるものの、ここにきて通算210勝を誇るスモルツの退団が決定的となるなど、駒不足は否めない。そこで注目したのが日本で安定した成績を残した川上。ブ軍スカウト間では先発3、4番手と考えており「メジャー1年目ということを踏まえても十分計算できる」と高評価を下している。
 川上本人は「僕の口からは何も言えない。最終的に決めるのは自分だが、交渉している人の邪魔をしたくない」と話すにとどまったが、12日も渡米することが濃厚。契約すればブ軍初の日本人メジャーリーガーとなる川上の動向に注目が集まる。

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2009年1月11日のニュース