あれから3年…胸にしまいこんだ夢実現

[ 2009年1月11日 09:59 ]

合意!川上がブレーブス入り 12日にも発表

川上を射止めたのは14季連続地区Vの老舗球団

 2005年オフから翌年のキャンプまでずれこんだ契約交渉の席で、川上は「自分の力を試したい」と、02年の日米野球から膨らんでいた米大リーグ挑戦を球団に直訴した。あれから3年。胸にしまいこんだ夢がようやく現実になった。
 フリーエージェント宣言した際には「不安もある」と国内移籍の可能性も残したが、今年34歳になる年齢を考えると最後のチャンス。「不安」を「夢」が上回った。メジャーへ重点を置く意思を知る国内球団は、球界を代表する右腕獲得へ動かなかった。
 川上の武器は大リーグで主流の変化球であるカットボール。カットボールやシュートで内外角を突く制球力は抜群で、タイミングを外すスローカーブやフォークボールも操る。肩の故障歴があり、大リーグでの中4日での登板を不安視する向きもあるが、ドジャースの黒田は「制球がいいし球種が豊富なことに加え、緩急が付けられるのはメジャーで投げる際に大きい」と評する。
 昨季まで同僚だったカブスの福留は川上の精神面の強さを挙げ「気持ちが強い人はやはり成功する」と太鼓判を押す。
 上原とは対照的に、プロ入りした当時は「考えてもいなかった」という大リーグの舞台。中日の不動のエースの新たな挑戦は花開くだろうか。
(共同)

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2009年1月11日のニュース