清水直 ボビーに有終の美を!

[ 2008年12月23日 06:00 ]

契約更改を終え記者会見するロッテの清水直行投手

 ボビー騒動の中、ロッテの清水直行投手(33)が22日、千葉マリンで契約更改交渉を行い、2年契約の総額5億2000万円でサイン。21日に来季限りでの退団が決まったボビー・バレンタイン監督(58)について、選手会長として4年ぶりのリーグ優勝で有終の美を飾らせる思いを語った。バレンタイン監督は同日、成田空港から米国に帰国した。

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 契約更改の記者会見。しかし、選手会長を務める清水にはバレンタイン監督についての質問が集中した。シーズン前に監督の退団が決まるのは極めて異例。それでも、き然とした態度で答えた。

 「球団と監督とで決めた話で僕らはそれに従うだけ。選手がどうこう言える立場でもない。それに時期的にオフの間で良かった。選手たちは今は戸惑っていると思うけど、来年2月1日にはスッキリした気持ちでキャンプインしてほしい」

 契約更改の席上では自ら監督問題について聞くことはなかった。「僕はきのう報告を受けていたから」。いろいろな思いもあるが、選手会長として“雑音”をシャットアウト。ただし、すでに退団が決まっている指揮官と1年間一緒に戦わねばならず、選手たちのモチベーション低下が心配される。それでも「やることは変わらない。グラウンドで最高のパフォーマンスを見せるだけ」とキッパリ。「監督には有終の美を飾ってもらって胴上げしたい」と続けた。

 自身は今季チームトップの13勝を挙げ、2年契約を結んだ。変則的で来年海外FA権を取得すれば2年目は清水側に選択権が発生し、あこがれのメジャー移籍も可能となる。残留すれば年俸が上がる形で1年目が2億4000万円、2年目が2億8000万円。「球団からは最高の評価をしていただいた。今年は4位で悔しいシーズンだったし、来年は結果を残して優勝に貢献したい」。頼もしい選手会長がチームを引っ張り“ボビーショック”を振り払う。

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2008年12月23日のニュース