王さんショック…兄・鉄城氏死去

[ 2008年12月21日 06:00 ]

兄・鉄城氏の診察を受ける王貞治氏

 ソフトバンク・王貞治最高顧問(68)の兄で、医師の王鉄城(おう・てつじょう)氏が20日午前3時46分、呼吸不全のため都内の病院で死去した。78歳だった。

 悲しい対面だった。名球会イベント参加のため、ハワイから帰国した王最高顧問は鉄城さんの自宅に駆けつけた。「訃報はホノルル空港で聞きました。ただ1人の男兄弟であり、自分にとっては父親のような存在でした。ハワイに出かける前に見舞いに行きましたが、こんなに早く逝ってしまうとは」。
 早実時代、ホームランを放ち小躍りして喜ぶと、兄から厳しい言葉で諭された。「打たれた相手のことも考えろ」。それ以来、喜びを押し殺しベースを1周するようになった。誰からも愛される「世界の王」の原点だった。「ユニホームを脱ぎ時間もできることから、いろんなことを語り合いたいと思っていただけに残念でなりません。今はただ冥福を祈るとともに、感謝の言葉をささげたい」。最愛の理解者とゆっくり時間を過ごす願いはかなわなかった。
 通夜は22日午後6時、葬儀・告別式は23日午前11時から、いずれも東京都新宿区新宿2の9の2、太宗寺=(電)03(3356)7731=で。喪主は妻正美(まさみ)さん。

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2008年12月21日のニュース