上原VS岩村 メジャー対戦の前哨戦?

[ 2008年12月21日 06:00 ]

閉会式で笑顔をみせる上原浩治(左)とレイズ・岩村明憲

 巨人からFA宣言しメジャー移籍を目指す上原浩治投手(33)とレイズ・岩村明憲内野手(29)が20日、早くも火花を散らせた。神宮室内練習場で行われた岩村が講師を務めるナイキ・ベースボールクリニックに上原がサプライズ参加。移籍先決定前から前哨戦を繰り広げた。

 「打ったら上原さんの攻略法が分かる。参考にするよ」。約3時間の野球教室の締めは、参加した222人の中学生から選抜した3選手とのガチンコ対決。岩村は、上原が送り込んだ3人の好投手相手に中飛、左飛、右前打。一方、上原は岩村が選抜した強打者3人に一塁内野安打、遊ゴロ、左前打と打ち込まれた。閉会式ではそれぞれ優秀選手を選んだが、上原は「来年対戦するかもしれない岩村君に2つ死球を当ててくれた君。もっと急所がよかったけどな」と冗談交じりに代理対決の殊勲者へサイン入りグラブを贈った。

 複数球団が獲得に名乗りを上げている上原だが、2年総額1000万ドル(約8億9000万円)を用意したオリオールズが最も熱心とされる。レイズとは同地区だけに岩村は「ボルティモア(オ軍)でしょ?あるのかな、本当に。また厄介な投手が1人来るという思いだけど、どこに入るか僕も楽しみ」と気になる様子だった。「(交渉の)進展は何もないです」とだけ話した上原も、同地区移籍となれば岩村は避けては通れない難敵となる。3年ぶりの直接対決が海を渡って実現する日は近い。

続きを表示

2008年12月21日のニュース