オリックス

[ 2008年12月12日 06:00 ]

05年7月26日、ソフトバンク戦でプロ初本塁打を放ち、ナインの出迎えを受けるオリックス・牧田

11月。牧田は京セラドーム大阪にスーツ姿で足を踏み入れた。引退後の初仕事は、社会人野球日本選手権の視察。「野球を見ても“もう一度ユニホームを着てやりたい”とは思わなかった」。通算7年間で大きなケガはなし。今季も1軍で13試合に出場し、28打数7安打、打率・250。まだ十分にやれた。だが未練はない。

 学生、社会人、プロを通じて「人への感謝」を心掛けてきた。そんな牧田らしく一番の思い出は尊敬する故仰木彬元監督(享年70)に「自分のことのように喜んでもらった」プロ初本塁打(05年7月26日、ソフトバンク戦)。「自分のような選手を使ってくれて…」。最後まで感謝の言葉しか出てこなかった。
 新ポストはスカウト。現役時代に培った“人との縁”を生かすときが来た。牧田の新たな目標は「社会人として礼儀がキッチリしていて、なおかつ一流になれる」選手の獲得だ。

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2008年12月12日のニュース