岡島が松井秀K斬り!ヤ軍の自力PO消滅

[ 2008年8月28日 06:00 ]

8回途中に登板、松井秀を三振に打ち取るなど勝利に貢献した岡島

 【レッドソックス7―3ヤンキース】レッドソックスの岡島秀樹投手(32)が26日(日本時間27日)、ヤンキース戦で松井秀喜外野手(34)と今季初対戦し、見逃し三振に仕留めた。8回無死一、二塁の場面で登板すると松井斬りに成功。続くカノも二飛に抑え、チームに勝利を呼び込んだ。首位レイズとのゲーム差を3・5差とした一方で、ヤ軍との差を6ゲームと広げた。ヤ軍は自力でのプレーオフ進出の可能性が消滅した。

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 岡島は捕手キャッシュのサインに首を振った。松井に投じたカウント2―3からの8球目は外角ギリギリのカーブ。ストライクのコールに松井は天を仰いだ。
 「松井さんは真っすぐとチェンジアップは当てるのがうまい。最後はキャッチャーが外角の真っすぐを要求したので首を振ってカーブを投げた。今季一番信用できる球ですからね」
 4点リードの8回無死一、二塁の場面で登場。岡島は巨人時代の先輩を勝負の分岐点で抑えると、ヤ軍の反撃ムードを断ち切った。本塁打だけは許されない場面。コントロールミスは1球もなかった。昨季は5打数2安打された松井を抑え「自信になりました」。続くカノには内角高めを徹底的に突いて二飛に仕留めた。「大体狙ったところに行くようになってきた」。開幕前から痛む左手首は日々状態が変わるという。20分近いキャッチボールで確認。手首の使い方を試行錯誤を重ねてきた成果もしっかりと表れている。
 レ軍にとって最後の敵地ヤンキースタジアムでの3連戦。眼下の敵に引導を渡すためにも大事な初戦だった。岡島は今季ヤ軍戦6試合で計5イニングを2安打無失点。フランコナ監督も「非常にタフな左打者2人をよく抑えてくれた。どんどん良くなっている」と信頼を口にした。だが岡島の表情は緩むことはない。「(ヤ軍戦は)5試合残っているし1球1球を大事にして全力で向かっていく」。昨年は優勝間近の9月中旬に疲労で一時離脱した。もう苦い思いはしたくない。3・5ゲーム先にいる首位レイズ逆転へ、最後までチームの力になる決意だ。

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2008年8月28日のニュース