新垣今季初勝利!1年ぶりの白星に涙

[ 2008年8月28日 20:48 ]

今季初勝利を挙げ、笑顔でファンとタッチするソフトバンク・新垣

 【ソ3―2オ】ソフトバンクは0―2の8回、代打吉川の二塁打などで2死二、三塁とし、本多の内野安打でまず1点。さらに代打本間が2点適時打を放って逆転した。8回2失点の新垣が今季初勝利。

 ソフトバンクの代打本間の打球は左翼線へ落ちた。0―2から1点を返した直後の8回2死二、三塁。逆転の2点適時打を放ったベテランは「新垣がいい投球をしていた。何とかしたい、という思いはあった」。この一打で、既にマウンドを降りていた先発新垣が約1年ぶりの白星を手にした。

 新垣は今季ここまで武器だったスライダーをうまく操れず、2度の2軍落ちを経験した。1軍に戻ってからも突然制球を乱し、2試合で計14失点と苦しんだ。だが、この日は違った。自慢の直球は150キロを超え、スライダーの切れも抜群だった。8回2死一、三塁から“お決まり”の暴投で失点したものの、11三振を奪うなど8回を2失点にまとめた。

 お立ち台では思わず目頭を押さえた新垣。「初勝利のときくらい感動した。勝つことの難しさをあらためて知った」という言葉に実感がこもった。

 新垣だけではない。右ひじを痛めて2カ月近く戦列を離れた本間にしても、1軍復帰後初打点だ。勝率5割に逆戻り寸前のところで踏みとどまったソフトバンク。少しずつだが、戦力が整い始めた。

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2008年8月28日のニュース