先発では2年ぶり…先発復帰の上原3勝目!

[ 2008年8月28日 18:14 ]

5回のピンチをしのぎ、笑顔でベンチに戻る巨人先発の上原

 【巨7―1横】巨人が4連勝。約4カ月ぶりの先発となった上原が5回を1失点でまとめ、3勝目を挙げた。打線も1回に小笠原、ラミレス、谷の3者連続本塁打で4点を挙げ逆転、中盤にも加点した。

 エースが「本来の場所」に戻ってきた。巨人の上原が4月26日以来の先発で5回1失点。2006年10月5日以来となる先発での勝利を挙げた。

 白星の感想は「1勝は1勝」とクールだったが、ウイニングボールは大事にポケットへしまい、仲間とハイタッチを交わすたびに笑みがこぼれた。喜びは隠せなかった。

 1回、先頭打者に安打を浴び、1死二塁から内川に適時二塁打を許す苦しい立ち上がりだった。それでも最少失点で切り抜けると、その裏に味方が3者連続本塁打して逆転した。
 2回以降も毎回のように走者を背負ったが、もがき続けた4カ月は上原を強くした。セットポジションから投げ、これまで使わなかったスライダーやカーブも交えた。がむしゃらに投じた82球に、胸に秘め続けた先発への思いを込めた。
 疲労はピークに達している。自分を育ててくれた日本代表への感謝の思いを胸に、最後かもしれない五輪へ臨んだ。しかし結果は惨敗。帰国後「北京のショックが抜け切れていない」と漏らしたのも無理はなかった。
 それでも気持ちを奮い立たせ、マウンドに上がった。「今日はみんなに助けられた。競っている場面でいかに投げられるかどうかが大事」。復活の第一歩は確かに刻んだ。上原の目は、力強く次を見据えた。

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2008年8月28日のニュース