球児打たれても…林威助の犠飛でサヨナラ勝ち

[ 2008年8月28日 19:04 ]

 【神6―中5】阪神が今季7度目のサヨナラ勝ち。9回に藤川が1点のリードを守れず追いつかれたが、その裏、平野の左前打を足場に1死一、三塁とし、林威助の中犠飛で接戦を制した。

 5―5の9回1死一、三塁。高々と上がった打球が中堅手のグラブに収まったのを確認すると、林威助は両手のこぶしを突き上げた。阪神が今季7度目のサヨナラ勝ち。「最低限の仕事ができた。勝って良かった」と言い、大きな仕事をやり遂げた充実感に浸った。

 9回表で終わるはずの試合だった。1点リードで藤川を投入。だが、五輪後初登板の守護神がリードを守れない。勝負は振り出しへ。先頭打者の平野が安打で出塁。7回にバントを失敗した鳥谷が今度はきっちり送ると、金本も安打で続く。最後は5番打者が決めた。

 「久しぶりに野球らしい野球」と岡田監督。今季は中日に大きく勝ち越しているが、もともと競った展開が多いこのカード。この日は3度のリードを追いつかれても、粘りで負けなかった。

 29日からは巨人と3連戦だ。4打点の金本は「いい戦いができれば、はっきりと先が見えてくる」と力強かった。

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2008年8月28日のニュース