振れば折れる 福留バット3本ポッキリ

[ 2008年3月5日 06:00 ]

<マリナーズ・カブス>5回無死一塁、バットを折られ二塁ゴロに打ち取られる福留

 【カブス6―5マリナーズ】カブスの福留孝介外野手(30)が3日(日本時間4日)、米アリゾナ州・ピオリアでのマリナーズ戦に出場したが、2打数無安打1死球。06年のWBCでチームメートだったイチローと再会したが、いいところを見せるどころか、バットを3本も折ってしまった。

 振れば折れる。生涯初めての経験だった。左腕ワシュバーンには初回は内角ツーシーム、3回は内角カーブに詰まらされ、5回は右腕ウォーマンの内角直球に…。ビジターで3本しか持ってきていなかったバットをすべて折ったのである。
 「いろいろと課題も見つかってきています」。具体的には口にしなかったが、詰まりすぎる打撃もその1つに違いない。2日のジャイアンツ戦でも1本折っており、2試合で4本。中日時代は「ほとんど折らなかった」という打者が、である。手元まで球筋を見ているのが詰まりの原因だが、バットが折れるのは砂漠地帯の乾燥した空気も関係している。この日は湿度25%。愛用バットの材質はアオダモで、特徴はしなりにあるのだが、本来920グラムのバットが900グラムを切るくらい水分が抜け、しなる前に折れてしまっているのだ。
 28日のオープン戦初戦で初安打を放ったが、以降は3試合連続無安打。ピネラ監督は「打順を2番に変える。もう少し楽に打たせたい」と打順変更を明らかにした。
 試合前にはイチローがカートに乗ってベンチ前を通りかかった時にダッシュで出て行き、あいさつ。「おお、コースケ!」と声を掛けられ、約10秒間のツーショットが実現。福留は「同じフィールドでプレーしたことは新しい感覚」と喜んだが、試合では気候という新たな“敵”も現れた。

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2008年3月5日のニュース