金本が実戦初打席でオープン戦1号

[ 2008年3月5日 16:17 ]

1回阪神2死三塁、金本が左越えに2ランを放つ

 【神7―3広】阪神はオフに左ひざを手術した金本が、実戦初打席で左翼席へ本塁打を放った。下柳は2回3安打1失点で細かな制球に課題を残した。久保田、藤川はそれぞれ1回無失点。広島は赤松、天谷の1、2番の足を生かした攻撃が光った。

 ≪恩師へ追悼アーチ≫「まさか。自分でもびっくり」。オフに左ひざを手術した阪神の金本は別メニューでキャンプを過ごし、打撃投手の球しか打っていない。昨年10月以来の実戦で、本人も驚く一発が飛び出た。
 昨年12月に死去した島野総合特命コーチの追悼試合。当初、先発メンバーに名前はなかったが「スタメンも代打もないと言われていたが、どうしても(出たい)という思いがあって」と、試合前に岡田監督に直訴。急きょ、指揮官がメンバー表を書きかえての出場となった。
 1回2死三塁。144キロの外寄りの球を強くたたき、打球はぐんぐん伸びて左翼席に飛び込んだ。生前、島野コーチは金本が一塁に全力疾走をする姿をこっそりと褒めてくれたという。「内野ゴロを打って、全力疾走しようと思っていた。そういう姿を見せたかった」と金本。予想外?の結果となったが「ベースを回りながら、顔がずっと浮かんでいた」と亡き恩師にささげる一発となった。

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2008年3月5日のニュース