知性派グライシンガーが投球分析

[ 2008年3月3日 06:00 ]

<ソフトバンク・巨人>安定した投球を見せる巨人・グライシンガー

 【巨人3―4ソフトバンク】一発を打たれても冷静沈着。知性あふれる“デビュー戦”だ。実戦初登板となった巨人・グライシンガーが3回2安打1失点。昨季最多勝男は登板後、涼しい顔で「安打を打たれた2本はチェンジアップが高めに浮いた。シーズンは気をつける」と53球を分析した。

 初回は簡単に3者凡退。2回、先頭の松中には得意のチェンジアップが高めに浮いて一発を浴びたが、リズムは崩さなかった。3回は2死から左打者の明石の内角へ142キロの直球を投じて見逃し三振。昨季ヤクルトで16勝を挙げて最多勝を獲得した実力を発揮した。助っ人の順調な調整ぶりに原監督も「存在感がある」と評価。開幕投手は上原が本命だが「(オープン戦で主力投手らが)2、3回投げたら判断材料になる」と最終決定を先延ばしすることで競争心をあおる意向だ。
 名門バージニア大卒。公式戦は打者情報をベンチでメモする頭脳派だ。趣味は「一人旅」で性格も穏やか。同じヤクルトから移籍したラミレスとは対照的にナインとの会話は少なく、上原も「どう心を開かせるかが課題」と話していたほどだ。
 そんな右腕がチームに溶け込めるよう若手が“あだ名計画”を検討中。矢野が「(お笑いコンビ“ジパング上陸作戦”の)チャドに顔が似てる」と発見し、亀井も「あだ名なら話しかけやすい」とノリノリだ。本人が歓迎するかは別にして“チャド”がチームに浸透すれば、6年ぶり日本一へナインの一体感は増す。

続きを表示

2008年3月3日のニュース