松井稼、テハダニ遊間「日本語」で連係

[ 2008年3月3日 06:00 ]

5回、自打球を足に当て、顔をしかめる松井稼

 【アストロズ5―7ブレーブス】アストロズの松井稼頭央内野手(32)が1日(日本時間2日)のブレーブス戦で新天地デビュー。2番・二塁で3打数無安打に終わったが、本人の表情は明るかった。初回にメッツ時代の同僚グラビンの前に二ゴロに倒れるなど2打席凡退。第3打席には自打球を左足甲に当て苦痛に顔をゆがめたが「久しぶりの試合でいい緊張感の中でやれた」と振り返った。

 遊撃手テハダとの初コンビで併殺の場面はなかったが、今季から新加入の2人とは思えないほど理解は深い。テハダは「HAYAKU(早く)」「MIGI(右)」「HIDARI(左)」など赤ペンで50語以上書き込んだA4の“虎の巻”を常にポケットに入れてあり、特守では日本語で守備位置を確認。「まだ使える言葉は限られているけど、毎日覚えていきたい。残りはサインでやれば問題ない」とテハダ。公式戦でも日本語を駆使する考えだ。
 テハダは「真っ向勝負」と書かれたTシャツを着てくるなど、親日家で知られる。スペイン語はもちろん英語も話せるが、日本語挑戦という配慮は松井稼に最高の環境を作り出す。ロメロ守備コーチも「息が合ってくればリーグでも屈指の二遊間」と期待を寄せた。
 「新しいチームで課題を1つ1つクリアしていきたい。(テハダとの守備機会は)これから嫌というほどあると思う」と松井稼。日本語が大リーグの球場の中心で叫ばれることになりそうだ。

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2008年3月3日のニュース