ブラゼル来日第1号弾で首脳陣も期待

[ 2008年3月3日 06:00 ]

<広島・西武>1回表2死一塁、ブラゼルは右越えに先制2ランホーマーを放ち三塁へむかう(右は、シーボル)

 【西武6―5広島】西武の新外国人スラッガー、ブラゼルが初回、右越えに来日第1号となる先制2ランだ。2死一塁、前田健の初球118キロチェンジアップをフルスイング。ラインドライブがかかった打球はあっという間に右翼席へ消えた。

 「文句のない結果。タイミング、感触ともいい感じで仕上がっている」
 2回2死満塁では同じくチェンジアップを逆らわずに中前へ落とした。対外試合初の4番に座って3打数2安打4打点。カブレラ、和田が抜けたことによる得点力不足の不安を一掃。渡辺監督を安心させた。昨季2A、3Aで計39本塁打を記録したブラゼルはポスト・カブレラとして期待されるが「カブレラの日本での成績を意識すると自分のスタイルが崩れる。それを崩さずやっていけば、彼の穴は埋められる」とマイペースを強調。それでも黒江ヘッドコーチも「ブラゼルは4番だよな。チャンスに強い」とその勝負強さを称えた。
 初回、4番の一発に誘発された5番・中村も連弾で続き「大きい打球を打てた時は完ぺきにとらえられている」と実戦12戦中5発に手応え。主軸が抜けた穴を感じさせない集中攻撃で序盤2回で6点を奪った。とはいえ3回以降は無安打。対外試合7戦目でようやく白星の渡辺監督も「しつこさがなかった」と厳しい表情。だからこそブラゼルの存在は大きい。Aクラス奪回へ助っ人のバットに期待がかかる。

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2008年3月3日のニュース