松井秀 首痛で調整遅れるかも…

[ 2008年3月3日 06:00 ]

練習中、張りを感じる首を幾度も気にする松井秀

 ヤンキースの松井秀喜外野手(33)が2日(日本時間3日)、首痛で米フロリダ州タンパでの全体練習中の打撃練習を回避した。1日のフリー打撃中に痛みを訴え、この日の練習前に治療も行った。手術した右ひざの状態が上向いている中でのアクシデント。ジョー・ジラルディ監督(43)は最短で10日のレッズ戦からの復帰を示唆していたが、首痛が長引けば、復帰スケジュールの大幅修正を迫られる。

 クラブハウスで治療を終えた松井は「きのうと状況は変わっていない。バッティング練習はしないと思う」と語った。ストレッチこそ、ナインとともに行ったが、キャッチボールはほかの選手の半分の距離から山なりの球だった。全体練習のメニュー通りなら「室内ケージでの打撃→屋外フリー」となる予定だったが、打撃練習をキャンセル。左翼で球拾いを行った後、クラブハウスに戻った。
 異変が起きたのは、デーモン、ジアンビ、ポサダら主力組と同グループで行った1日のフリー打撃中だった。2巡目を終え、ケージ脇で順番を待ちながらしきりに首の左側を押さえた。その影響もあったのか25スイングでサク越えは0本。それでも本人は「寝違えではないんですが、練習中に強い張りを感じました。大したことはないと思います。いい張りではないけど、すぐに良くなると思う」と軽症を強調していた。だが、この日の動きを見る限り、状態は良いとはいえない。
 手術した右ひざの状態は確実に良化しているが、キャンプまでに100%の状態になる、と診断された昨年11月の手術当初に比べれば遅れは否めない。ジラルディ監督は10日のレッズ戦以降の復帰を明言しているが、首痛がこのまま引かない場合、そのスケジュールも修正を余儀なくされる。
 まだ31日の開幕・ブルージェイズ戦までは1カ月近くある。「とにかく焦らないこと。それが一番大事」と松井は細心の注意を払って調整を進める考えを明かす。だが実戦期間が減れば、それだけシーズンに影響を及ぼす可能性が高くなるのは間違いない。

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2008年3月3日のニュース