東福岡が死闘の末ドロー、抽選勝ち！LO永住主将「勝った負けた以上に楽しかった」仰星のためにも決勝へ！

第100回全国高校ラグビー大会準々決勝   東福岡21－21東海大大阪仰星 （ 2021年1月3日    花園ラグビー場 ）

＜東海大大阪仰星・東福岡＞試合終了直前、競り合う東福岡・永住（左）ら東福岡、東海大大阪仰星の選手たち（撮影・坂田　高浩）
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　有観客だったら拍手が鳴りやまなかっただろう。30分ハーフの後半が48分台に突入した死闘はドロー。東福岡と東海大大阪仰星の選手は「ありがとう」「いいゲームだった」と握手で健闘を称え合った。抽選の末に8大会連続ベスト4を決めた東福岡のロック永住主将（3年）は「勝った負けた以上に楽しかった。相手とあんな熱い試合ができて凄くうれしい」と浸った。　

　両チーム3トライずつ取り合って迎えたロスタイムに、実力校が意地をぶつけ合った。東福岡は36分に30次攻撃から、右隅に走り込んだ途中出場の西端（3年）がトライを決めたかと思われたが、直前のプレーで相手を妨害したとして認められなかった。

　後半38分にはゴール前右中間で相手に反則。PGで3点を狙うことも可能だったが「FWのコンタクトでこっちに分があると思ったので、最後まで取り切ろうと選んだ」（永住）とスクラムを選択した。2点差で競り勝った3回戦・石見智翠館戦でも見せつけた自慢のFWでジワジワと押し続けたが、仰星が抵抗。決勝点こそ奪えなかったが、永住は「敵陣22メートルに入ればFWで行こうという思いがあった。（力を出せて）自信につながっている」と手応えを口にした。藤田雄一郎監督は「気持ちいいぐらいFWがやり合っていましたね。監督続ける間は語り継がれるゲームになりました」とねぎらった。

　抽選後に永住は東海大大阪仰星の近藤主将（3年）に「仰星の分まで最後まで試合をするから見ておいてくれ」と伝えた。準決勝は京都成章に決定。仰星のためにも、まずは3大会連続ではね返されている準決勝の壁を打ち破る。