桐蔭学園、前回決勝の再現を大差で返り討ち!万能No・8佐藤主将「自分たちのやりたいラグビーできた」

[ 2021年1月4日 05:30 ]

第100回全国高校ラグビー大会準々決勝   桐蔭学園50―7御所実 ( 2021年1月3日    花園ラグビー場 )

<桐蔭学園・御所実>後半、御所実・小林(中央)の突進を阻む桐蔭学園・佐藤(右)ら(撮影・坂田 高浩)
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 23―14だった前回決勝の再現は大差がついた。桐蔭学園は堅守の御所実から50点。相手のお株を奪うモール攻撃でトライを挙げ、ボールをワイドに動かす攻撃でも圧倒した。藤原秀之監督は「FWが相当圧力をかけてくれた。ここに来てだいぶゲームを覚えてきた」と手応えを口にした。

 圧勝のハイライトは前半25分。相手キックを自陣中央でキャッチしたNo・8佐藤健次主将がカウンターで爆走を始めた。フェイントで1人をかわし、一瞬の加速で3人を抜いて裏へ。低い重心のまま約40メートルを駆け抜けると、相手を引きつけたラストパスでFB矢崎がポスト下へ飛び込んだ。「自分のゲインから1本取れて、チームが波に乗れた」。26―0。決定的な仕事だった。

 身長1メートル77とFW第3列としては低いが、突破力は抜群。スピードがあり、パスやキックのスキルも兼ね備えた万能No・8だ。1年時から花園に出場し、2年時は桐蔭学園の単独初優勝に貢献。U―17日本代表では主将も務め、日本協会で若手の発掘と育成を担当する野沢武史リソースコーチ(元日本代表フランカー)は「堀江翔太(パナソニック)のような柔らかさがある」と高校時代はNo・8だったジャパン不動のフッカーになぞらえた。

 花園連覇まであと2勝。「この点差は自分たちのやりたいラグビーができたから」。圧勝を分析した背番号8は「目標?もう1回単独優勝すること」と力強く言い切った。

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2021年1月4日のニュース