大阪朝鮮高、ロスタイム守り切って粘勝!No・8金勇哲主将「泥臭い伝統のディフェンス」に胸張る

[ 2021年1月4日 05:30 ]

第100回全国高校ラグビー大会準々決勝   大阪朝鮮高14-10流通経大柏 ( 2021年1月3日    花園ラグビー場 )

<大阪朝鮮高・流通経大柏>流通経大柏の猛攻をしのいで4強入りを決め、歓喜の大阪朝鮮高フィフティーン(撮影・北條 貴史)
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 大阪朝鮮高が執念で4点差を守り切った。2分とアナウンスされた後半ロスタイム。自陣ゴール前の流通経大柏ボールのスクラムを押してボールを奪い返した。迷わず、タッチキックに蹴り出した。

 電光掲示板の時計は34分。しかし、ノーサイドの笛はならない。さらに4分、巨体FWの猛攻にさらされた。「ひた向きで泥臭い伝統のディフェンス」(No・8金勇哲=キムヨンチョル=主将)で耐え切った時、時計は「38分」だった。

 運動量が堅守を支えた。先制トライの主将は「大阪予選の後に基礎体力をやり直したことが良かった」と胸を張る。練習でさんざん追い込んだ後に、「30メートルダッシュ50本」を続けた日々が報われた。

 後半6分に鮮やかなカウンターでトライを奪ったFB金昂平(キムアンピョン)は、10大会ぶり3度目の4強の意義をこう語る。「自分たちが先輩に憧れたように、今の小学生にそう見られたい」。2年生は7人、1年生は11人で、部員不足の影が忍び寄る。過去2度、準決勝で敗れた桐蔭学園との準決勝。初の決勝進出と全国制覇が、部の盛り上がりにつながると信じている。

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2021年1月4日のニュース