大砂嵐休場の初場所 異例アナウンスに失笑も

[ 2018年1月22日 21:38 ]

 大相撲の初場所9日目は22日、東京都墨田区の両国国技館で行われ、長野県内で無免許運転で事故を起こした疑いが持たれている十両大砂嵐は休場した。相次ぐ角界の不祥事を嘆いてか、会場のファンからは不満の声が聞かれた。

 大砂嵐関は師匠の大嶽親方(元十両大竜)や日本相撲協会に事故を報告せず、8日目まで出場していた。問題が発覚し、師匠が休場させることを決めた。休場はけがによる場合が多いため、診断書記載の負傷名もアナウンスされる。だが「大砂嵐、本日より休場」とだけ紹介された。十両以上では異例のアナウンスに、雪の中でも満員札止めとなった館内には、あきれ笑いも起きた。

 同日には長野県警が道交法違反(無免許運転)容疑で書類送検する方針を固めた。協会は場所後に処分を検討する。

 岩手県二戸市から訪れた佐藤純さん(69)は「相撲協会の指導力が足りない。日本の国技をだらしないものにしてほしくない。傷つけないようにしてもらいたい」と角界の再生を願った。神奈川県伊勢原市の40代の女性は「残念。また何か隠しているのではと思ってしまう。隠すと、物事は悪い方へいってしまうのでは」と懸念を示した。

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2018年1月22日のニュース