大砂嵐が追突事故、無免許か 本人否定も師匠と協会に報告せず

[ 2018年1月22日 05:30 ]

神妙な表情で報道陣に囲まれる大砂嵐(左端)。後方では広報部長の春日野親方が見守る
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 大相撲の十両でエジプト出身の大砂嵐(25=本名アブデラハム・シャーラン)が1月初め、長野県内で車を運転中に追突事故を起こしていたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。当時、無免許運転だった疑いがあり、県警が道交法違反の疑いで捜査している。日本相撲協会によると、本人は運転していたことを否定した。相撲協会は内規で現役力士の運転を禁じている。

 相撲協会は緊急協議を開き、大砂嵐と師匠の大嶽親方(元十両・大竜)から事情聴取。協議後、春日野広報部長(元関脇・栃乃和歌)は、大砂嵐が22日から初場所を休場すると発表し、協会や部屋に事故を報告していなかったことも明らかにした。

 大砂嵐の現在の番付は西十両8枚目。初場所は8日目まで1勝7敗だった。大嶽親方は「師匠としておわびします。大事な時にこういう問題を起こし、私にも報告していなかった」と述べた。

 大相撲界は、元横綱・日馬富士による傷害事件や、立行司のセクハラ行為からの信頼回復を図っている途中だが、新たな不祥事が発覚したことによるダメージは必至だ。

 春日野広報部長によると、車には大砂嵐と妻が乗っており、本人は「自分は運転しておらず、妻が運転していた」と主張。長野にはエジプト人の妻に雪山を見せるため観光目的で訪れたという。自身が捜査対象となっていることについては「事故を起こした直後、妻が妊娠中だったため(警察の聴取から)かばおうと、自分が運転席に座ったため」と説明している。相撲協会は22日以降、詳しい状況を確認するとしている。

 ▼八角理事長(元横綱・北勝海)お騒がせしています。本人とニュースと、(内容が)違うから。ちゃんとしていかないといけない。(事実確認は明日以降も?)もちろん。こっちも分からないから、ちゃんと言ってくれ、と話をした。ニュース報道前には知ったけど、相撲がはねて、こっちも帰ろうとしていた時だった。

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