【玉ノ井親方 視点】攻めの形できている鶴竜 悪い癖に注意を

[ 2018年1月22日 09:18 ]

大相撲初場所8日目 ( 2018年1月21日    両国国技館 )

正代(左)を上手出し投げで破る鶴竜
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 鶴竜は正代とは過去5戦5勝。一緒に稽古もしていて、どういう相撲を取るか分かっているから、この日もいつもみたいな右差しの形を考えていたと思うよ。でも、給金相撲ということでちょっと硬くなっていた。差しにいったけど、うまく中に入られて、逆に左を差されてしまった。ただ、今場所は体がよく動いている。その後、うまく上手を取って、最後は開いて出し投げ。正代の右足が滑ったような感じで勝負が決まった。

 これで8連勝で勝ち越し。休場明けの場所だから、横綱といえども内心ホッとしていると思うよ。今場所は終始攻めの形ができているのがいいね。ただ、疲れが出てくる後半戦は気力勝負になる。攻め込まれた時に回り込むのはいいけど、引きながら回り込む悪い癖を出さないように注意する必要がある。(元大関・栃東)

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