松山、第2R耐えてイーブン6差 暴風雨で5時間ラウンド

[ 2017年7月23日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー 第146回全英オープン第2日 ( 2017年7月21日    英国サウスポート ロイヤルバークデールGC=7156ヤード、パー70 )

9番、グリーンで試合が一時中断となり再開を待つ松山
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 初日12位の松山英樹(25=LEXUS)は4バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの72で回り、通算イーブンパーの10位となった。強い雨風の全英らしい悪条件となったが、最大瞬間風速15メートル超の難コンディションの中でも上位をキープ。首位タイから69と伸ばしたジョーダン・スピース(23=米国)が通算6アンダーでトップに立ち、松山は残り36ホールで6打差を追いかける。

 ギャラリーの帽子があちらこちらで風に飛ばされていた。松山がスタートすると雨粒が落ち始め、それは次第に強さを増し、気温をぐっと下げた。暴風雨にさらされての5時間のラウンド。びしょ濡れの松山は「しんどかった。みんなもそうじゃないですかね」と疲れた笑みを浮かべた。

 平均ストロークは初日の71・923から74・026まで低下した。松山も出入りが激しく、7、8番の連続バーディーで首位と1打差に迫ったかと思えば連続ボギーで後退。16番で12メートルのロングパットを沈めてバーディーを奪うと、17番は2打目を大きく左に曲げてダブルボギーを叩いた。それでも吐き出す一方にならなかったのは世界2位の底力だった。

 米ゴルフダイジェスト誌のウェブには「最も過小評価されている選手」と題して松山の記事が掲載された。米国で世界2位は誰かと聞いても、多くはマキロイ、スピース、デー、ファウラー、ガルシアの名前を挙げるだろうとし、まだファンにはなじみが薄く「ゴルフ界の透明人間である」という現状の指摘があった。

 そのあたりは松山も意識はしているようだ。開幕前に掲載された英ガーディアン紙のインタビューでは「もっと知ってもらうために」と英会話の勉強中であることを明かした。9番でのプレー中断中にはフリートウッドと談笑する姿があった。

 勝てば松山をかわして世界2位に浮上するスピースが首位に立ち、上位にはマキロイ(英国)らメジャー覇者もひしめいている。「もう少しできたかなという感じはするが、悪い位置じゃないんでいいかなと思う」。認知度アップでメジャー勝利に勝るものはない。全英王者の輝きなら誰に目にもはっきりと映る。

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2017年7月23日のニュース