川岸史果“父娘ツアー優勝”へ初の最終日最終組 気負いなし「自分のペースで」

[ 2017年3月4日 19:28 ]

女子ゴルフツアーダイキン・オーキッド・レディース第3日 ( 2017年3月4日    沖縄県南城市 琉球ゴルフ倶楽部=6617ヤード、パー72 )

ダイキン・オーキッド第3日、18番でバンカーショットを放つ川岸史果。通算9アンダーで単独首位に立った
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 女子ゴルフの開幕戦ダイキン・オーキッド・レディースは4日、沖縄県南城市の琉球ゴルフ倶楽部で第3ラウンドが行われ、男子ツアー6勝の川岸良兼(50=フリー)の次女・史果(22=加賀電子)が5バーディー、1ボギーの68をマークし、通算9アンダーの単独首位で最終日を迎えることになった。

 首位で臨んだ第3日。「最終組で回る機会がないので緊張した」。しかし1番のティーショットをフェアウエーに運ぶと「緊張が解けた」という。その後は切れ味鋭いショットでバーディーを重ねた。4番は60センチ、5番は1メートル、7番は90センチ、8番は50センチに付けて前半で4つスコアを伸ばした。

 15番でボギーをたたいたが、キャディーを務めるプロゴルファーの母・麻子さん(50)の「あと1つ伸ばしたいね」と言葉に奮起。最終18番パー5でバンカーショットを10センチに付けてバーディーで締めくくり「「(自己採点は)90点」と満足げに話した。

 昨年12月に遊離軟骨除去手術を受けた右足首は今もケアが欠かせない。ラウンド後はスーパー銭湯などに出かけて、温水と冷水に10分ずつ交互につかる交代浴を行う。さらに麻子さんが患部にマッサージを施す。

 「怪物」と呼ばれた父からは驚異的な飛距離などゴルフの才能を受け継いだ。ただ川岸は「父はマイナス思考なので、そこはまねしないようにしている。ゴルフにも影響すると思うので」と笑う。ボギーをたたいても切り替えてバーディーにつなげるメンタルコントロールのうまさでは父に勝っているという。

 最終日最終組は初体験。日本女子プロゴルフ協会関係者も「記憶にない」という“父娘ツアー優勝”を目指す。プレッシャーもかかるはずだが「(イ・)ボミさんも、アン(・ソンジュ)さんも目の色を変えて追いかけてくると思うけど、自分のペースでやっていこうと思う」と気負いなく話していた。

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2017年3月4日のニュース