16歳・阿部詩 ヤワラちゃん超え照準 柔道ワールドツアー最年少V

[ 2017年3月4日 05:30 ]

柔道のグランプリ・デュッセルドルフで優勝し、成田空港に帰国した女子52キロ級の阿部詩
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 目指すはヤワラ超えの史上最年少Vだ。柔道のグランプリ・デュッセルドルフ大会(ドイツ)の女子52キロ級で、国際大会「ワールドツアー」では史上最年少の16歳で優勝を遂げた阿部詩(うた、夙川学院高)が、成田着の航空機で帰国した。

 阿部は「自分でも驚いているし、うれしい。緊張せず落ち着いて試合ができた」と初の海外でのシニア国際大会を振り返った。大会前は男子66キロ級で活躍する兄の一二三(日体大)に対して「同じ血が流れているとは思えない」と語ったが、「同じ血が流れていると感じました」とも。大きな自信を付け「この立場になったからには目指したい」と8、9月の世界選手権(ブダペスト)代表に意欲を示した。

 女子日本代表の増地克之監督からは「田村(谷)亮子のようになってもらいたい」と最大級の期待をかけられている。阿部は「期待されすぎても重圧になるので」とかわしたが、世界選手権で優勝を果たせば、93年に18歳1カ月で制した田村を超える17歳1カ月での世界制覇。底知れぬ強さで次なる年少記録に臨む。

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2017年3月4日のニュース