比嘉 4差2位のびの~び65 賞金シード復活で自信も回復

[ 2016年11月20日 05:30 ]

女子ゴルフツアー大王製紙エリエール・レディース第3日 ( 2016年11月19日    愛媛県松山市 エリエールゴルフクラブ松山=6474ヤード、パー72 )

<エリエールレディス・第3日>3日目、7番で豪快なティーショットを放つ比嘉真美子

 6打差9位から出た比嘉真美子(23=ジブラルタ生命保険)が8バーディー、1ボギーでこの日のベストスコア65をマークし、首位と4打差となる通算16アンダーの2位に浮上した。賞金シード復活を決めた勢いで、3年ぶりの3勝目をつかみにいく。テレサ・ルー(29=台湾)は67を出し、通算20アンダーで単独首位をキープ。2年連続の賞金女王を目指すイ・ボミ(28=韓国)は通算4アンダーの37位に後退した。 第3R成績

 取り戻した自信は想像以上に大きかった。3週前の大会で3位に入り、2年ぶりの賞金シードを確定させたばかりの比嘉がこの日のベストスコア65をマーク。首位と4打差の逆転優勝圏内に飛び込んできた。

 「取っても、取っても、追いつかないですね。でも気にせず自分のベストなゴルフができるようプレーしました」

 首位とは6打差から出て、8バーディー(1ボギー)も終わってみれば、テレサ・ルーとの差は2打縮まっただけ。独走気配のライバルに苦笑いしたが、ゴルフは完璧だった。

 3番パー3では8Iで1・5メートルにつけバーディー。6、7番で6メートルのバーディーパットをねじ込んだ。全ホールでパーオンしたように安定したショットに、パットもかみ合い、今季2度目の65を出した。

 23歳にして、どん底を知っている。アマチュア時代から将来を嘱望され、本格デビューした13年に10代では史上4人目の2勝をマーク。ところが15年は1Wが荒れて、17試合連続で予選落ちするなど賞金ランキング95位に沈んだ。「しんどかったし、つらかった」と振り返る。だが腐らずにショットを立て直した今は「ツアーに出られる幸せをかみしめている」と伸び伸びプレーしている。10月の空き週には、高校卒業後の1年間、本拠地にしていた福岡県北九州市でリフレッシュを兼ねた調整。「プロゴルファーとしてではなく、“真美ちゃん”と呼んで“おかえり”と迎えてくれる」と喜ぶ。

 初優勝のヤマハ・レディース?城では5打差を逆転。前例があるだけに、「18ホール、チャンスがある」と力強い。大相撲九州場所で豪栄道の綱獲りを期待するゴルフ界きってのスー女。一足早く、自分が優勝という最高位に駆け上がる。

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