リオでショック…五輪公園近くで「副領事名乗る男」強盗撃退し殺害

[ 2016年8月5日 16:05 ]

パトロールするブラジル軍兵士ら(AP)

 リオデジャネイロ五輪の各競技会場が集中しているオリンピック公園近くの路上で「ロシアの副領事」を名乗る男が強盗を撃退して殺害するというショッキングな事件が発生した。

 地元メディアによればこの男性は柔術を身につけているリオデジャネイロの出身。妻と娘を乗せて運転中に渋滞に巻き込まれ、そこでバイクに乗った2人の男に襲われたと報じられている。犯罪多発都市でもあるリオデジャネイロで強盗に襲われた場合、「抵抗せずに持っているものを差し出すように」と各国の五輪委員会は選手やスタッフに通達を出しているが、この男性は応戦。詳細な状況は不明だが、捜査当局によればもみあっている最中に犯人の銃が暴発してそれが死に至ったとしている。犯人の1人は逃走。ただしAP通信の取材に答えたブラジリアのロシア大使館は「該当する職員はいない。何かの誤解だ」としており、この男性が所持していた身分証明書は偽造されたものという報道も出てきている。

 今回は日々、どこかで犯罪が発生している異常な雰囲気の中での五輪開催。オーストラリアや中国の選手は選手村でパソコンを盗まれ、オリンピック公園内では警備員が女性の消防士に対する強姦容疑で逮捕されるなど物騒なニュースが続出している。5日の開会式以降は市内の渋滞はさらに激しくなると見られており、武装した強盗にとって格好の標的となるバスや車での移動はかなりの危険を伴いそうだ。

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