トレイルブレイザーズ 監督がまさかの登録ミス、主力出られず黒星

[ 2016年1月7日 17:26 ]

登録ミスで出場できなかったトレイルブレイザーズのマッカラム(AP)

 NBAは6日に各地で11試合を行ったが、トレイルブレイザーズのテリー・ストッツ監督(58)が試合開始1時間前までに提出する「非登録選手(Inactive List)」の書類を書き間違えて、今季平均21・0得点(チーム2位)を挙げていたC・J・マッカラム(24)が地元ポートランド(オレゴン州)でのクリッパーズ戦に出場できないというハプニングがあった。

 ベンチ入りできるのは13人。現在15人の選手を抱えるトレイルブレイザーズは2人を外さなくてはいけないが、同監督がチェックリストに印をつけた1人がマッカラムだった。

 しかし実際に外そうとしたのは今季1・9得点しか挙げていないルイス・モンテーロ(22)の方。書類の選手名はアルファベット順に並べられており「Montero」が「McCollum」の隣にあったために注意を怠った指揮官がミスを犯してしまった。

 ストッツ監督はAP通信などの取材に応えて「よく確かめないで書き込んでしまった。自分の責任だ」とミスを認めたが、当初ユニフォーム姿だったマッカラムは第1Qが終わるとジャケット姿に着替えてベンチ裏の座席に着席。一方、私服姿だったモンテーロはあわててユニフォームを着用してベンチに座った。第1Qまで粘ったのは?おそらくチーム側がNBAに対して“善処”を求めたものと思われるが、いったん提出した書類が戻ってくることはなかった。

 クリッパーズは109―98(前半63―40)で勝って7連勝で23勝13敗。実はドック・リバース監督(54)も14年3月に同じミスをしており「本当は非登録じゃなくて登録リストにすればいいんだ」とストッツ監督に同情的だった。外す選手の数の方が少なく、事務的手続きを簡略化するためにこのようなシステムになっているが、今後は改善する余地も残されている。トレイルブレイザーズは連敗で15勝23敗。

 キャバリアーズは敵地ワシントンDCでウィザーズを121―115(前半62―50)で退けて24勝9敗。レブロン・ジェームズ(31)が34得点を挙げて5連勝に貢献した。復帰7戦目となったカイリー・アービング(23)も今季自己最多の32得点をマーク。第4Qには1人で連続10得点を記録し、このクオーターだけで21得点をたたきだしてチームに勢いをもたらした。

 ウィザーズは15勝18敗。ジョン・ウォール(25)が20得点12リバウンドをマークしたものの、アービングの個人技を阻止できなかった。

 スパーズは地元サンアントニオでジャズを123―98(前半68―51)で下し、6連勝で31勝6敗。ホームでは今季21戦全勝で昨季からの通算では30連勝となった。

 ジャズは15勝19敗。昨年12月14日のスパーズ戦でも37点差で敗れており、2試合とも力の差を見せつけられての完敗となった。

 サンズは地元フェニックスでホーネッツに111―102(前半60―52)で勝って13勝25敗。3点シュートを今季チーム最多の19本成功させ、昨年12月20(対バックス)から続いていた連敗を9でくい止めた。

 ホーネッツは17勝18敗。ケンバ・ウォーカー(25)が25得点をマークしたものの5連敗を喫した。

 ニックスは敵地マイアミでヒートを98―90(前半47―39)で撃破し、このカードの連敗を8で阻止。カーメロ・アンソニー(31)が25得点をマークし、3連勝で18勝19敗として勝率5割復帰にあと1勝と迫った。

 東地区サウスイーストで首位に立っているヒートはクリス・ボッシュ(31)が28得点を稼いだものの苦杯。同2位ホークスとのゲーム差は0・5となった。

 <その他の結果>ペイサーズ(20勝15敗)95―86マジック(19勝17敗)、ラプターズ(22勝15敗)91―74ネッツ(10勝25敗)、ピストンズ(20勝16敗)99―94セルティクス(19勝16敗)、ナゲッツ(13勝23敗)78―74ティンバーウルブス(12勝24敗)、マーベリクス(21勝15敗)100―ペリカンズ(11勝23敗)、サンダー(25勝11敗)112―94グリズリーズ(19勝18敗)

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