部の存続危機…古豪・北野ラグビー部員“もうひとつの花園”に出場 

[ 2016年1月7日 14:13 ]

 単独チームが組めない高校ラガーマンたちによる“もうひとつの花園”。全国高校ラグビーは7日、準決勝に先立ってU―18合同チーム東西対抗戦(花園ラグビー場)が行われ、西軍が東軍に31―12で勝った。

 部員が3年生2人だけの大阪・北野高校から選ばれたFL新留海も西軍代表として後半からプレーし、躍動した。

 「楽しかった。西の勝利に貢献できた」

 同校は府内屈指の進学校として知られ、ラグビーでも全国優勝したことがある古豪。日本代表の広瀬俊朗や、橋下徹元大阪市長もOBだ。

 新留も文武両道を目指して進学したが、部員の減少に歯止めがかからず、新留を含めた3年生2人の卒業後は存続が厳しい状況だ。この日が、北野ラグビー部員として最後の試合になる可能性すらある。

 「いざ、試合になると気持ちの整理がつかなった。緊張した」

 それでも受験勉強しながら毎朝、授業前に5キロのランニングで花園に備えたかいがあり、好タックルを連発。「これを見て、北野でもできる、と思ってもらえたら」と、北野ラグビー復活の夢も託したプレーだった。

 神戸大合格を目指し「帰ったら勉強します」。センター試験は目前。花園でプレーする夢を叶えた後は、机上の戦いが待っている。

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2016年1月7日のニュース