成田のルーティン 好調時だけ出るクラブのヘッドくるり1回転

[ 2015年11月8日 07:25 ]

右手だけでクラブを持ってアドレスに入る成田

女子ゴルフツアー スポニチ主催2015TOTOジャパンクラシック~伊勢志摩~第2日

(11月7日 三重県志摩市 近鉄賢島カンツリークラブ=6506ヤード、パー72)
 ルーティンは毎回同じ動作をするからこそ意味がある。ただし打ちたい球筋によってルーティンを変えるゴルファーもいる。成田美寿々(23=オンワードホールディングス)もそうだ。

 成田はアドレスに入る時、ターゲットを見ながらクラブのフェースをボールに合わせてスタンスを取る。その入り方にバリエーションがある。ボールが落ち際で少し右に曲がるフェードを打つ時にはクラブを右手だけで持ってフェースを合わせる。左に曲がるドローを打つ時には両手でグリップしてアドレスに入る。

 「片手でクラブを持ってアドレスすると、左肩が開き気味になって、フェードを打つ構えがつくりやすい。反対に両手で持つと肩が開かない。球筋がイメージしやすくなります」と解説する成田。実は2、3週間前から取り組み始めたルーティンで「忘れることもある」というが、やった時の効果を感じ始めている。

 また成田には好調時にしか表れないルーティンもある。ボールの後方から打つ方向を確認してアドレスに入る際にグリップをひねるようにしてクラブのヘッドをくるっと1回転させるのだ。

 「昔から自然とやっている動作です。やっている時は乗っている時、調子が良い時でしょうね」。成田の調子を見分けるバロメーターにもなる。観戦の際にはチェックしてほしい。

 ◆成田 美寿々(なりた・みすず)1992年(平4)10月8日、千葉県市原市出身の23歳。12歳でゴルフを始める。拓大紅陵高卒。日体大中退。プロ初年度の12年富士通レディースで初優勝。今季もスタジオアリス女子オープン、サントリー・レディースで優勝。ツアー通算7勝。1メートル67、60キロ。

続きを表示

この記事のフォト

2015年11月8日のニュース