松山 途中棄権、2年前と同じ背中痛「無理すればできるが…」

[ 2015年11月8日 05:30 ]

第3ラウンド途中で同組の選手に棄権を申し出る松山(左)

世界選手権シリーズHSBCチャンピオンズ第3日

(11月7日 中国・上海 余山国際GC=7261ヤード、パー72)
 松山英樹(23=LEXUS)が6ホール消化したところで、背中痛により途中棄権した。2年前の同大会でも背中痛で棄権。53位からの巻き返しどころか、今後へ不安の残るリタイアとなった。第3ラウンドは悪天候による開始遅れと中断の影響で1人が終えられず、日没サスペンデッド。岩田寛(34=フリー)は69で回って通算イーブンパーの暫定63位、小平智(26=Admiral)は76を叩いて通算10オーバーの暫定74位に後退した。

 我慢の限界だった。インから出て6ホール目の15番。カップからボールを拾った松山は苦渋の表情で背中痛による棄権を申し出た。2年前の同大会でも、背中痛のため2日目のスタート前に棄権していた。「無理をすればできるが…」。その言葉も歯切れが悪く、すっかり鬼門の大会となってしまった。

 雷雨により、1時間15分遅れでスタート。53位からの巻き返しを図るべく、11番でバーディーを先行させるなど幸先のいい出だしだった。ところが、関係者によると、13番の第2打で違和感を覚え、その後痛みが増していったという。14番パー5では2オンを狙ったものの、球の勢いはなく手前の池へ。苦痛で顔をゆがめ、患部を気にする姿に、観客からも心配の声が上がるほどだった。

 次は2週後の日本ツアー、ダンロップ・フェニックス(宮崎)に参戦予定。前週は優勝争いを演じて5位に入ったが、最終日にコース内で右足首を捻挫。周囲をひやりとさせたばかりだったが、再び故障に見舞われた。去り際、報道陣に向かって「皆さん、フェニックスで」と話すなど意欲を示したが、一抹の不安を残した。

続きを表示

2015年11月8日のニュース