遼、シード権滑り込み! 最終ラウンド執念のチャージで66

[ 2015年8月25日 05:30 ]

最終ラウンド、通算9アンダーで31位でホールアウトした石川

USPGAツアー ウィンダム選手権

(8月23日 米ノースカロライナ州グリーンズボロ セッジフィールドCC=7127ヤード、パー70)
 47位から出た石川遼(23=CASIO)は1イーグル、4バーディー、2ボギーの66と伸ばして通算9アンダー、271の31位となった。石川はフェデックス・カップ・ポイントのランキングで130位から124位に浮上し、125位以内に与えられる来季シードとプレーオフ第1戦バークレイズ(27日開幕、ニュージャージー州)の出場資格を獲得した。デービス・ラブ(51=米国)が通算17アンダーで7年ぶりの通算21勝目を挙げた。

 執念のゴルフだった。順位を上げなければいけない最終ラウンドで66を叩き出した石川は「できることを一打一打やっていければ、この結果は出せる」と胸を張った。

 3番で3メートルのバーディーパットを沈めると、5番パー5では残り229ヤードからピン左5メートルに2オンして2日連続のイーグルを奪った。11番をボギーとしたが、13番で1・5メートルを決めるなどチャンスを着実に生かした。

 来季シードとプレーオフ出場権の獲得はフェデックス・カップ・ポイント・ランキング125位以内が条件。石川は130位でレギュラーシーズン最終戦に臨んだ。

 初日は71で回り116位と出遅れた。予選通過も危ぶまれたが、3日連続で好スコアをマークして追い上げた。「2日目からの3日間はチャレンジできたし、ある程度コントロールされたゴルフができた」。ボギーが許されない18番パー4は1Wでフェアウエー中央に運び残り165ヤードから9Iで6メートルに付けてパーで締めた。「最後のドライバーと2打目は凄いプレッシャーがかかる中、伸び伸びと打てた」と重圧をはねのけて31位で戦いを終えた。

 ホールアウト時のランキングは圏外の127位だったが他の選手の順位変動で124位に浮上した。しかも124~126位の3人が458ポイントで並ぶ接戦。小数点以下の小差で生き残った。クイッケンローンズ・ナショナルで10位に入るなど奮闘した終盤戦を振り返り「ポイントはほとんどこの数カ月で得たもの。1、2カ月は精いっぱい自分のプレーができた」と充実感を漂わせた。

 プレーオフは全4試合だが、2戦目に進むにはランキング100位以内に入る必要がある。124位で迎える23歳には厳しい戦いだが「この1カ月半のゴルフの内容は今までの自分の感覚の中でもかなり良い部類に入る」と自信を口にした。

 ▽フェデックス・カップ・プレーオフ 07年から導入された。全4試合で争われ各大会後のフェデックス・カップ・ポイント・ランキングにより出場選手が絞られていく。2戦目のドイツ選手権は100位以内、3戦目のBMW選手権は70位以内、最終戦のツアー選手権は30位以内の選手が出場できる。3戦目以降は予選落ちがない。ツアー選手権後のランキング1位が、年間王者となる。

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