日本、攻守で宮下!今大会初先発の20歳司令塔でストレート完勝

[ 2015年8月25日 07:52 ]

<日本・キューバ>第3セット、トスを上げる宮下

バレーボールW杯女子大会第3日 日本○3―0●キューバ

(8月24日 東京・国立代々木競技場)
 世界ランク4位の日本は、同26位と格下のキューバを3―0で下し、2勝1敗とした。木村沙織主将(29=東レ)を先発から外すなど、フルセットで敗れた前日(23日)のロシア戦からメンバーを代えて臨んで圧勝。今大会初先発の司令塔・宮下遥(20=岡山シーガルズ)が巧みに攻撃をリードした。休養日を挟み、26日は世界19位のケニアと対戦する。

 フルセット敗戦のショックを振り払った。かつて五輪、世界選手権、W杯の3大大会で8連覇を達成したキューバに、3―0ストレート勝ち。前日(23日)のロシア戦では2時間43分の激戦を落とした日本が、一日で息を吹き返した。今大会初先発のセッター・宮下がチームをけん引。「3―0で勝つことができて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 巧みなトスワークに加え、サービスエースもブロックも決めた。攻撃面だけでなく、守備でも奮闘し好レシーブも披露した。1メートル77とセッターとしては大型だが、レシーブ練習にも懸命に汗を流してきた。「背の高い選手はレシーブできないって言われるのが、凄い嫌だったから」。真鍋監督も「トスも良かったし、ディフェンスも良かった。宮下をスタートから使って勝てたことは、今後の試合に大きい」と称えた。

 10年に15歳で代表入りし、昨年の世界選手権はレギュラーとして出場。今は古藤の控えという立場だが、独特の哲学が宮下にはある。「私がコートに立ちたいという気持ちは特別ない」。チームの悪い流れを変えるのが、自分の役目と自覚している。「スタートから出て勝ち切れたのはうれしいけど、途中から出てその試合を取ったり、そのセットを取る方がうれしい」。残り8試合。日本が窮地に陥った時、20歳の司令塔が輝きを放つ。

 ▽リオデジャネイロ五輪への道 出場枠は12で、開催国のブラジルは決定している。W杯上位2チームが出場権を獲得。アジア、アフリカ、欧州、南米、北中米の各大陸予選の優勝国、16年5月の世界最終予選(東京体育館)で4カ国が決まる。アジア大陸予選は世界最終予選と兼ねて開催される。

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