ロンドン銅・上野　引退を正式発表、コーチに就任

引退を表明し、姉の雅恵さん（左）から花束を受け取る柔道女子の上野順恵

　ロンドン五輪の柔道女子６３キロ級で銅メダルを獲得した上野順恵（３０）が１２日、都内で会見を行い、正式に現役引退を表明した。

　今年２月からブラジル・サンパウロへ留学した上野は「一般の人を教えているうちに、指導する面白さに気づいた」と引退に至った理由を説明。１２日付で所属先の三井住友海上のコーチに就任したことも発表した。

　０８年北京五輪の最終選考会では谷本歩実（コマツ）に勝ちながら代表入りを逃したが「あとで振り返ってみれば自分の実力が足りなかった」とさばさばした表情。「一番の思い出は初めて出場した（０９年の）世界選手権でオール一本で優勝できたこと」と振り返った。すでに指導者となっている、姉で五輪７０キロ級連覇の雅恵コーチは「明るい性格を生かしてほしい」とエールを送った。