五輪招致で活躍の佐藤真海 母校で講演「自分の限界つくらないで」

[ 2013年9月25日 06:00 ]

母校の宮城県・気仙沼中学校で講演し、生徒たちの見送りを受けるパラリンピック陸上の佐藤真海

 2020年東京五輪の招致活動で活躍したパラリンピック陸上女子の佐藤真海(31)が24日、宮城県気仙沼市にある母校の気仙沼中学校で講演し、「自分の限界をつくらずに夢に向かってチャレンジしてほしい」などと後輩らにアドバイスした。

 佐藤は今月7日、アルゼンチン・ブエノスアイレスで行われた国際オリンピック委員会(IOC)総会のプレゼンテーションに登場。東日本大震災で被災した故郷の子供たちを「スポーツの力」が励ましたことを訴え、東京開催決定に貢献した。

 この日は生徒やグラウンドの仮設住宅の住民ら約400人を前に講演。プレゼン当日の朝、現地のテレビで同校の様子を見たことに触れ、「みんなの応援を感じてプレゼン会場に向かうことができた。心の支えになった」と感謝していた。

 一方、母校の生徒らも五輪招致の貢献に加え、大学時代に骨肉腫で右脚を切断しながら、義足の走り幅跳び選手として12年のロンドンまでパラリンピックに3大会連続で出場した母校の英雄の凱旋に瞳がキラキラ。同中2年の熊谷成美さん(14)は「先輩にこんな人がいて格好いい。東京五輪では、ボランティアとして関わりたい。いろんなことにチャレンジして頑張りたい」と話していた。

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