橋本、初出場V候補も「悔し涙」の銅メダル

[ 2013年8月29日 06:00 ]

女子52キロ級で3位となり、笑顔でメダルを掲げる橋本

世界柔道第2日 女子52キロ級

(8月27日 ブラジル・リオデジャネイロ)
 3位決定戦を制して畳を下りた途端に涙があふれてきた。初出場ながら優勝候補としての期待も受け、結果は銅メダル。橋本は「まだ足りないところがある。悔し涙です」と笑顔と涙を交えて振り返った。

 2回戦からは3試合続けて横四方固めで勝ち上がった。準々決勝では北京、ロンドンと五輪2大会連続銀メダルのベルモイ(キューバ)も撃破した。寝技の基礎を作り上げたのは高校時代。県下でも寝技を重視する兵庫商に入ったことで橋本の柔道の根本ができた。その長所は特に外国勢に対して有効で団体戦も含めれば国際大会では9大会連続優勝中だった。

 しかし、準決勝のケルメンディ(コソボ)に寝技を徹底的に嫌われた。「組み手を嫌うことしかできなくて、技をかけるところまでいけなかった」。攻めに変化をつけられず、指導2を取られて完敗。2月のグランドスラム・パリの決勝で勝った相手だったが、南條充寿監督は「寝技が研究されていた。今までの国際大会と世界選手権との違いを本人が一番感じているだろう」と語った。橋本も「大きな大会で勝っていける精神力が必要」と目指す頂点に向けての課題が見つかった。

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2013年8月29日のニュース