21歳・大野将平 鮮やか初出場初V!男子3日連続金ラッシュ

[ 2013年8月29日 07:32 ]

男子73キロ級決勝で、フランスのウーゴ・ルグランに一本勝ちし優勝を決めた大野将平

 柔道の世界選手権第3日は28日、リオデジャネイロで男女各1階級が行われ、男子73キロ級の大野将平(天理大)は決勝でロンドン五輪銅メダルのウーゴ・ルグラン(フランス)から鮮やかな跳ね腰で一本を奪い初出場優勝を果たした。21歳の大野は鋭い大外刈りや内股で6試合全て一本勝ち(反則勝ち2試合含む)を収めた。

 男子は60キロ級の高藤直寿(東海大)、66キロ級の海老沼匡(パーク24)に続く優勝で、金メダルゼロと惨敗したロンドン五輪からの復権へ順調な3日間となった。

 男子73キロ級は日本が3大会連続優勝。2連覇を狙ったロンドン五輪銀メダルの中矢力(ALSOK)は準々決勝で敗れた際に頭部を強打し、敗者復活戦を棄権した。

 女子57キロ級で19歳の山本杏(国士舘大)は準々決勝で敗れ、敗者復活戦から進んだ3位決定戦も敗戦。日本女子は今大会初めてメダルを逃した。

 今大会の日本のメダルは金3、銀1、銅2となった。

 ▼井上康生・日本男子監督の話 大野は初出場なのに物おじせず、素晴らしい精神力で闘った。細かい技術も目立った。(3日間は)一つ間違えば金メダルゼロの内容でもあり、選手が本当にぎりぎりの勝負をものにしている。

 ▼山本杏の話 まだまだ勝つ力がなかった。きつくなった時に踏ん張れなかったのは、自分の弱さ。組み手が一番の課題。精神面、体力面も同じ。全てを改善したい。

 ▼南條充寿・日本女子監督の話 足技を警戒させて投げ技を効かせるのが山本のスタイルだが、全くさせてもらえなかった。二回り、三回りのレベルアップが必要だ。

 ▼斉藤仁・全日本柔道連盟強化委員長の話 女子は全階級でメダルを取れる力はあるが、一瞬の隙を突かれている。もっと勝負に対する執念を持ってほしい。男子は井上監督、コーチ、選手が一体となって前に進んでいる。(共同)

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