高梨沙羅が今季3勝目!「満点。いい内容のジャンプ」

[ 2013年1月5日 20:43 ]

ノルディックスキーのW杯ジャンプ女子個人第5戦で優勝し、笑顔を見せる高梨沙羅

 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子は5日、ドイツのショーナッハで個人第5戦(HS106メートル、K点95メートル)を行い、W杯個人総合で首位を走る16歳の高梨沙羅(グレースマウンテン・インターナショナル)が、2回とも最長不倒の96・5メートルを飛び、合計242・1点で圧勝、今季3勝目、通算4勝目を挙げた。

 高梨は北海道名寄市で合宿中の昨年12月20日に練習で転倒し、救急車で病院に搬送されて脳振とうと診断された。年明け早々の欧州遠征で影響も懸念されていたが、不安を振り払った。

 ほかの日本勢は伊藤有希(北海道・下川商高)が18位、平山友梨香(北翔大ク)が22位だった。渡瀬あゆみ(サッポロスキッド)と小浅星子(ライズ)は上位30人による2回目に進めず、31位と37位に終わった。山田優梨菜(長野・白馬高)は4日に左膝を痛めた影響で、1回目を飛ばずに棄権した。

 ▼高梨沙羅の話 満点。いい内容のジャンプを2回そろえられた。課題だったテレマーク姿勢もぎりぎり入れられたので、良かった。

 ▼渡瀬弥太郎・女子チーフコーチの話 こういう試合をやりたかった。理想の展開だった。(転倒の影響は)軽い脳振とうだし、何も問題ない。

 ▼伊藤有希の話 ジャンプ自体はここに来てから一番いいジャンプだった。でも着地が2度とも良くなかった。完成度を上げたい。

 ▼平山友梨香の話 3年前にここで飛んだときは全然駄目だったが、今回はいいイメージで飛べた。助走の滑りに集中して飛べた。

 ▼小浅星子の話 いつも通りに集中して、やることをしっかりと考えて取り組めた。踏み切りで体が流れる癖があるので、しっかり立つことを意識した。

 ▼渡瀬あゆみの話 このジャンプ台では踏み切りが遅れがちだった。まだまだだけど(本戦は)一番まともなジャンプだった。(共同)

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