中大初の途中棄権 シード権28年連続で途切れる

[ 2013年1月3日 06:00 ]

棄権により往路のゴールならずガックリの中大

第89回箱根駅伝

(1月2日 東京・大手町~箱根・芦ノ湖、往路5区間108キロ)
 箱根最多の優勝14回、出場87回を誇る伝統校が初めての悲劇に見舞われた。中大は2区を任されたエース格の新庄(2年)がブレーキ。まさかの区間最下位に沈み、戸塚中継所直前ではふらふらになって辛うじてタスキをつないだ。

 19位まで後退したチームは3、4区も悪い流れを断ち切れないまま、18位で5区の野脇(4年)へ。だが、野脇は脱水症状と低体温で急激にペースダウン。なんとか山は上りきったものの、21・7キロ地点、ゴールまであと1・7キロを残して力尽きた。中大の長い歴史では初めての途中棄権で、28年連続で守ってきたシード権も失った。新庄は思わぬ結果に責任を感じて号泣。浦田監督は「記録も順位も残らないけど、1年間やってきたチームとして意地を見せられれば」と復路でのせめてもの奮起を願った。

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2013年1月3日のニュース