帝京大 史上初4連覇へ余裕の逆転、早大を圧倒

[ 2013年1月3日 06:00 ]

<早大・帝京大>後半2分 帝京大・イラウア(左)は、早大のタックルを受けながら逆転トライを決める

ラグビー全国大学選手権 帝京大38-10早大

(1月2日 東京・国立競技場)
 史上初の4連覇へ帝京大が横綱相撲を見せた。前半はコイントスであえて風下を選択。強い風と日差しの関係からミスが出て14分までに早大に10点を許したが、前半のうちに1トライを挙げて3点差に迫ると、風上に立った後半はスクラムで優位に立ち全く寄せ付けなかった。

 フッカーの泉主将は「点差が開いても負ける気はしなかった。前半に我慢して後半に攻めていこうと話していた」と狙い通りの展開に胸を張った。泉は岩出監督の指名でなく、選手によって主将を任された。それは指示を待つのでなく「選手は自立しないといけない」との指揮官の方針からだ。岩出監督は「きょうは監督はいらないなと思った」と選手に戦術的な指示を出すことは一切なかった。15人それぞれが点差、条件を頭に入れ、的確にプレーした証拠だった。

 キックで計13点を記録したスタンドオフの中村は「着実に自分たちは成長している。気持ちの上でも大人の集団になった。4連覇というより自分たちが主役となって優勝したい」と意気込んだ。成熟した強さで偉業に王手をかけた。

続きを表示

2013年1月3日のニュース