キンクミに“朝青龍魂”注入!「頑張ります!」

[ 2012年11月1日 06:00 ]

<ミズノクラシック・プロアマ>練習ラウンドでセカンドショットを放つ金田久美子

 国内唯一の全米女子プロゴルフ協会公式戦で、日本ツアーも兼ねる「2012ミズノクラシック~伊勢志摩~」(スポニチ主催)は2日から3日間、三重県志摩市の近鉄賢島カンツリークラブ(6506ヤード、パー72)で開催される。2年連続出場となる金田久美子(23=レプロエンタテインメント)は、先々週の試合後に大相撲の元横綱・朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(32)と初対面。貪欲に勝負にこだわる“朝青龍魂”を注入され、海外の強豪に立ち向かう。

 ギャルファーのキンクミと暴れん坊横綱。異色の取組が行われたのは10月21日の夜、大阪市内のとある天ぷら店だった。金田が知人に呼ばれて店に到着すると、やたら体のがっしりした男性がカウンター席に座っていた。それが元朝青龍だった。

 相撲に詳しくない金田は、立ち合いから「大関ですか?」と恐れ知らずの“突っ張り”を繰り出した。「名前的に横綱より大関の方が偉いと思ってた。だって“大”の字がつくから」と相撲音痴ぶりをいかんなく発揮し、その後も一緒に舌鼓を打ちながら、気後れせずにトークを展開。あの元朝青龍からは「天然ちゃんですか?」といじり返されたという。

 とはいえ、ボケてばかりいたわけではない。同じアスリートとして「凄くいいことを言ってもらった」と貴重なアドバイスももらった。それは「一番じゃなきゃ意味がない。一番になれ。2位もビリも一緒なんだ」というものだった。土俵の内外に限らず、闘志むき出しだった元朝青龍らしい訓示。それを聞いた金田は「その通りだ。頑張ろう!」と闘争心が湧き上がってきたという。

 この日はプロアマ戦に出場せずにインの9ホールだけを回った。初出場で60位だった昨年は成績以上に苦手意識が残ったという。「ティーショットも2打目も構えづらい。去年の優勝スコアがなぜ16アンダーもいくのか分からない」。この日の練習ラウンドでもそれは払しょくできなかったが“立ち合い負け”していては話にならない。

 先々週のマスターズGCレディースではコースレコードの64をマークして優勝を争い、先週も最終日に69と盛り返して11位。「グリーンはスピードがあるし、きれいに転がるからクミに合うかも。調子はいいからね。頑張ります!」。女子ゴルフ界の横綱、大関が集う今大会で、目指すは千秋楽での勝ち名乗り。気合は十分、待ったなしだ。

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2012年11月1日のニュース