佳菜子自己ベスト首位!コスチューム忘れても慌てず

[ 2011年12月25日 06:00 ]

<フィギュア全日本選手権>会心の演技にガッツポーズの村上佳菜子

フィギュアスケート全日本選手権第2日 女子SP

(12月24日 大阪・なみはやドーム)
 今季一番の佳菜子スマイルがはじけた。3位だった昨年の全日本選手権で出した自己ベストを4・06点更新する65・56点。尊敬する先輩の浅田を0・16点抑えて、初の1位発進に「60点を超したらいいと思っていたので、ビックリです。ノーミスでできたのでうれしかった」とニコニコ顔で喜んだ。

 好発進の舞台裏で、ちょっとした“トラブル”も起こっていた。大事なコスチュームを宿泊先に忘れ、会場に届いたのは滑走前の練習が始まる約10分前だった。それでも17歳はアクシデントにも動揺しなかった。冒頭の2連続3回転ジャンプをきれいに決め、リズムをつかんだ。今季序盤戦のフリップ―トーループから難度を落とし、昨季までと同じトーループ―トーループに変更。体になじんだ大技に成功して勢いに乗ると、続く2つのジャンプもきっちり着氷。スピンやステップも無難にこなし、技術点では浅田を2点以上も上回った。

 今季は新調した靴が合わず、昨年銅メダルを獲得したGPファイナルには進出できなかった。GPシリーズ後に靴を替え「不安がなくなった」と自信は取り戻している。当初の目標は2大会連続の世界切符獲得だったが、初タイトルがはっきり見えてきた。

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