「滑っている方が気持ちがまぎれる」真央が1度だけ見せた涙

[ 2011年12月25日 09:00 ]

<フィギュア全日本選手権>キスアンドクライでサンタクロースからプレゼントを受け取って笑顔の浅田真央
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フィギュアスケート全日本選手権第2日 女子SP

(12月24日 大阪・なみはやドーム)
 9日に最愛の母・匡子さん(享年48)を亡くした浅田真央が、悲しみを乗り越えノーミスの演技を披露。首位の村上佳菜子とは0・16点差のSP2位につけた。

 氷上で夢を追いかけることが、母の遺志だと信じていた。匡子さんの葬儀・告別式翌日の13日には、中京大のリンクで練習を再開。同じ時間帯に同リンクにいた、かつてのコーチ・山田満知子氏ら親しい関係者から声を掛けられると、浅田の瞳から涙がこぼれた。母の死去後、家族以外に涙を見せたのはこの時だけ。涙を拭うと、トレーニングに集中した。

 深い悲しみが癒えたわけではない。関係者には「滑っている方が気持ちがまぎれる」と漏らした。リンクに立つことで、母を亡くした喪失感を埋めていた。リンクに立つことが、母への恩返しだった。

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