鈴木 自己最高位の2位もミス出て「複雑な気持ち」

[ 2011年12月12日 06:00 ]

女子で2位になった鈴木明子のフリー

フィギュアスケートGPファイナル第2日

(12月10日 カナダ・ケベック)
 浅田の欠場で日本女子でただ一人の出場となった鈴木は2位に入り、03年から続く日本女子の表彰台はしっかり守った。2年前の3位を上回る自己最高位。だが、ビッグタイトルをつかむ絶好機を逃しただけに「朝の練習まではいい状態だったのに。これが試合。難しい。複雑な気持ち」と素直には喜べなかった。

 フリーで用意した演技内容はSPトップのコストナーよりも難度が高かった。最終滑走だったライバルの一つ前で滑った鈴木は高得点で相手に重圧をかけたかったが、「力みがあった」と体が思うように動かなかった。後半に予定した2つの連続ジャンプは、ともに最初の着氷が乱れて単発に終わり「ものすごく点を損した」。表現力を示す演技点で上々の評価を受けただけに、悔やまれるミスの連続だった。コストナーとの点差は、詰まるどころか開いた。

 納得の演技ができなかった不本意さが、鈴木の心に火を付けたようだ。昨季逃した世界選手権の切符を狙う全日本選手権へ「いい起爆剤になった」と闘志を燃やした。

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2011年12月12日のニュース