イケシオ“3度目の正直”でうれしい初V

[ 2011年12月12日 06:00 ]

全日本総合バドミントン・混合ダブルスで優勝を決め、池田(左)と抱き合って喜ぶ潮田

バドミントン全日本総合選手権最終日

(12月11日 東京・代々木第2体育館)
 5種目の決勝を行い、混合ダブルスで池田信太郎(30)潮田玲子(28)組(日本ユニシス)が、3年連続の決勝進出で初優勝した。

 浮いたシャトルを叩いて優勝を決めた潮田が、既婚の池田と控えめに抱き合った。「三度目の正直。2年間苦しい思いをしてきた」と池田。「一番、欲しいタイトルだった」と潮田。男女ダブルスで別々に獲った08年以来のタイトルを、人気ペアは素直に喜んだ。

 優勝を決めた潮田のショットが、イケシオの成長の象徴だった。09年の男女ダブルスの世界選手権銅メダリストが組んだペアへの期待は大きかった。だが、09、10年と全日本決勝で平田・前田組に敗れた。急造ペアに本職ペアが連敗した。

 男女ダブルスより仕事量が多い混合の男子。女子は男子の速いスマッシュのレシーブとネットプレーが要求される。速いラリーで後ろに引かず、前でシャトルを叩いた潮田の最後のショットは、3年をかけてイケシオが身につけた混合ダブルスのプレーだった。

 「もどかしく、悔しくてモヤモヤしていた。やっと獲れた」と潮田。ペア結成直後に、強豪が欠場した全日本社会人は優勝しているが、それ以外は海外を含めて無冠。国内最高の大会を制し、池田も「これを獲って五輪の舞台に立ちたいと思っていた」と喜んだ。

 潮田は「これが最後(の全日本)かもという気持ちはあった」と、来年のロンドン五輪に懸ける気持ちは強い。北京五輪準々決勝敗退の潮田、初戦負けした池田。苦労した分だけ価値ある「日本王者」となった2人は、悔しさを晴らす舞台まで残り8カ月、前だけを見て進む。

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