遼くん今季初勝利ならず…“超重ドライバー”には手応え

[ 2011年12月12日 06:00 ]

<日立3ツアーズ>第2ステージ10番、ティーショットを放つ石川遼

日立3ツアーズ選手権

(12月11日 千葉県市原市 キングフィールズゴルフクラブ=男子3557ヤード、シニア3392ヤード、女子3003ヤード、パー36)
 石川遼(20=パナソニック)はまたしても今季初勝利を逃した。シングルスでは芹沢信雄、横峯さくらの後じんを拝するなど、獲得ポイントはわずか3点。大きな貢献ができずに男子は2位に終わった。それでも今大会から練習に導入した“超重ドライバー”で、1Wの出来には手応えを感じ取った様子。今季最後の試合となるタイ選手権(15日開幕)でラストチャンスに懸ける。なお、女子が5年ぶり2度目の優勝を飾り、シニアが初の最下位に終わった。

 2位に終わったとはいえ、石川は前向きな感触もつかんでいた。「1Wの感触は凄くよかったし、ごまかして真っすぐ打つことがなくなってきた」

 今週から練習で使い始めた新兵器、スチールシャフトを差した1Wの効果はあったという。ヘッドも特注で、総重量は普通の1Wの約2倍となる700グラム。スタート前もこの超重ドライバーで練習して体の動きを確認した。「軽いクラブだと手先で合わせられるけど、あのクラブはそうはいかない。少しでも無駄な動きがあると全然真っすぐ飛ばない」。体全体を使った自然な動きでなければ操れないほど重いクラブ。これまでにも素振り用に短尺の1キロのクラブはあったが、実際に球を打つことの効用も見いだした。すでに国内ツアーは終了し、石川にとっては今週のタイ選手権が年内最終戦。「来週に向けてもいい緊張感でラウンドできた」と、前向きな手応えと超重ドライバーを携えてタイに乗り込む。

 ▽競技方法 各ツアー代表6選手による団体戦。1ステージ9ホールで、前後半の2ステージの合計ポイントで順位を決定する。前半が交互にボールを打つオルタネート方式のダブルス、後半がシングルス。1位=3点、2位=2点、3位=1点で、2チームが1位タイなら2.5点。ティーグラウンドの位置は団体ごとに異なる。

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2011年12月12日のニュース