元貴闘力の焼き肉店 名古屋場所で懸賞…協会は“保留”

[ 2011年6月24日 06:00 ]

 昨年7月に野球賭博問題で日本相撲協会から解雇された元関脇・貴闘力の鎌苅忠茂氏(43)が経営する「株式会社 貴闘力」が名古屋場所(7月10日初日、愛知県体育館)で懸賞金をかける方針を固めたことが23日、明らかになった。

 鎌苅氏は「名古屋場所は八百長問題からの再出発。私も解雇から1年がたつ。本当の取組と言える、いい一番を選びたい。初日は幕内最初の一番にかける」と語り、都内に2店舗を構える焼き肉店「ドラゴ」の懸賞旗を15日間で毎日1本ずつ提供する意向。懸賞は1本6万円のため、総額90万円をかけることになる。

 23日、鎌苅氏は懸賞をかけたい意向を協会に打診。しかし、解雇された立場であるため、協会担当者から「上と相談させてください」と“保留扱い”とされた。名古屋場所担当部長の友綱理事(元関脇・魁輝)も「個人的には、協会に迷惑をかけて解雇された人の懸賞を受けるべきではないと思う」と否定的だ。

 一方で鎌苅氏は「相撲を盛り上げたい。私の会社には何の問題もないし、拒否される理由はない」と主張。既に懸賞旗をつくる準備も整えている。協会関係者は「こういうことは初めてのこと。どうなるか分からない」と頭を抱えており、今後の対応が注目される。

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2011年6月24日のニュース